はじめに
ふとした一言、思うように進まない日常、誰かの態度──そんなときに心がザワついた経験はありませんか?

私も最近、ほんの些細なことに反応してしまい、
「またイライラしてるな…」と自分で気づく場面がありました。



そんなときに助けてくれるのが、『7つの習慣』と『エッセンシャル思考』の考え方。今回はその視点から、感情を整えるヒントをシェアするよ。
主体性を取り戻す:「私の反応は私が選ぶ」
『7つの習慣』の第1の習慣は「主体的である」。
これは「状況や他人に振り回されず、自分の反応を選ぶ」という姿勢です。
私たちは普段、誰かの言動に傷ついたり、イライラしたりするたびに、「相手のせいだ」と感じがちです。
でも、本当にそうでしょうか?
「この人に傷つけられた」のではなく、「私はこの状況にこう反応してしまった」と考える。
そうやって心のハンドルを握り直すと、気持ちが少し整理されます。



小さな違いに見えて、日々の精神的疲労を減らしてくれる力になってくれるのね。



この習慣が身についてくると、振り回されず、自分の気分を守れるようになってくるよ。
今日の終わりをイメージする:「どう過ごしたいか」が選択の軸になる
『7つの習慣』の第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」。
これは「今日という一日をどう終えたいか」を明確にしてから、今の行動を選んでいくという考え方です。
たとえば、「今日は疲れたけど、心穏やかに過ごせた一日だった」と思える夜をゴールにすると、 途中でイライラしたときも「ここで感情をぶつけてしまうと、あとで後悔しそう」と思えるようになります。


未来から今を見つめる──この視点は、冷静さを取り戻すスイッチになります。
感情に振り回されず、自分の一日を自分のものとして締めくくるために。



「今日、私はどう終わりたい?」という問いを、朝に1回、自分に投げかけてみるのもおすすめだよ。
エッセンシャル思考:「90点未満のことは切る」
『エッセンシャル思考』は、「最小の力で最大の成果を出す」ために、本当に重要なことだけに集中する生き方を説いています。



その中でも私が心に残っているのが、
「90点未満のことはすべて切る」という考え方です。
これは迷ったときに、「これは私の人生にとって100点満点中、何点か?」と自分に問いかける方法。
80点・70点──たしかに悪くないけれど、心からYESとは言えないこと。 それらは、いさぎよく切る。
中途半端な人間関係、気乗りしないタスク、惰性で続けている習慣…。 「ちょっとだけ気になる」「まあ悪くないかも」に流されてしまうと、 本当に大切なことにエネルギーが回らなくなってしまいます。


この考え方を感情にも応用できます。
イライラしたとき、「この気持ちは私の人生にとって90点以上の価値がある?」と問いかけてみる。
もし答えがNOなら、そっと手放す。
怒るのをやめる、というより、怒りに時間を使わないという選択。



心のゴミを捨てるように、いらない感情を整理していく。
その積み重ねが、結果的に穏やかな日常をつくってくれると思うよ。
私が実際にやってみたこと
私が心を整えたいときに意識してやっているのは、どれもとてもシンプルなことです。
- コーヒーを丁寧にいれて、ゆっくり味わう
- 「これは手放してOK」と心の中で声に出す
- スマホを見ずに、子どもとの会話に集中する
こうした小さな行動が、「自分で選んでいる」という感覚を取り戻させてくれます。



完璧じゃなくても、すぐに気分が晴れなくてもいい!
でも、ちょっとでも自分で選ぶという姿勢があると、心の方向が変わるのを感じます。
おわりに:ひとつずつ、丁寧に選ぶ
「本当に大切なことにエネルギーを注ぐ」──よく聞く言葉ですが、実践するととても静かで、満たされた感覚になります。
まず、心が静かになります。気を取られていたザワザワが、すっと消えていく。
そして、「私はいままで、必要ないことにどれだけエネルギーを使ってきたんだろう」と気づきます。
小さな違和感、惰性で受けた仕事、空気を読みすぎる癖、過剰な情報収集
──どれも“90点未満”のことだったのかもしれません。
この思考を少しずつ日常に取り入れることで、心に余白が生まれました。
朝、ほんの数分でもいい。「今日いちばん大切にしたいことは何?」と自分に問いかけてみる。
もし今日、イライラや不安に出会ったとしても。 その感情に飲まれる前に──
「私は、どう反応したい?」 「これは、90点以上の価値がある?」
そんな風に“自分で選ぶ姿勢”を持ってみてください。



感情も、時間も、集中力も、あなたの大切なリソースです。
それを守れるのは、あなただけです。
心のハンドルを、自分の手に取り戻していきましょう。
今日も、あなたの一日がごきげんでありますように ✨
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