最近、「韓国で日本人が米を大量購入している」というニュースを見かけました。

え?なんで韓国で米を買うの?
実は、2025年現在、日本の米価格は過去にないほど高騰していて、海外で米を買う人まで出てきているんです。
今回は、なぜ日本のお米がここまで高くなっているのか、その背景と今後の動向をわかりやすく解説します!
米が高くなっている理由
農家の減少と高齢化
まず大きな理由の一つが、農家さんの減少です。
日本の農業従事者の多くが高齢で、後継者がいないまま廃業するケースが増えています。
これにより、お米を作る田んぼ自体が減っているのです。
- 例:2020年には作付面積が約141万ヘクタール
- 2024年には130万ヘクタールを割り込む
つまり、作る人がいなければ、お米の量も減る。



需要が同じなら、供給が減れば価格は上がるのが自然な流れだね
。
2023年の猛暑と自然災害
次に、2023年の猛暑や台風などの異常気象も大きな影響を与えました。
このとき、全国的に収穫量が減少し、
- 品質の低下(等級が下がる)
- 出荷量そのものが減る
といった事態に。
これがその後の2024年〜2025年にも尾を引き、市場全体のお米が不足しがちになっているのです。



2年前の猛暑が影響しているのですね。。。
肥料や燃料などのコスト上昇
世界的な物価高や円安の影響もあり、
- 肥料代
- 農機具の燃料
- 輸送コスト
などが上昇しています。
これらはすべて、米の生産コストに跳ね返ってきていて、結果として販売価格にも影響しているのです。



今後はアメリカで再び導入された「トランプ関税」による円安加速や輸入コストの上昇が、さらなる物価高につながる可能性も指摘されているよ。
■トランプ関税による影響(予測)
1. 輸入コストの増加
日本から米国への輸出品に24%の追加関税が課されることで、輸出企業のコストが増加し、収益が圧迫される可能性があります。これにより、国内市場での価格調整が行われる可能性があります。
2. 為替レートへの影響
関税政策が為替市場に影響を与え、円安が進行する場合、輸入品の価格が上昇し、国内の物価全体に影響を与える可能性があります。
こうした国際情勢も、日本の米価格にじわじわと影響してくるかもしれません。
流通の変化と投機的な動き
最近は農協を通さずに直接取引をする農家さんも増えてきました。
これにより、地域やタイミングによっては価格のばらつきが激しくなることも。
さらに、「今後もっと上がるかも」と見た業者が買い占めや売り惜しみをすることで、一部では供給が不安定になっています。
今後の価格はどうなる?
2025年3月、政府は米の価格高騰を受けて、
備蓄米を21万トン放出する
という対応を取りました。
一時的には価格が落ち着くかもしれませんが、
- 一部では「価格の急落を避けるため、売り控えが起きている」との見方もあります。
- 政府は放出した米を1年以内に買い戻す方針も示しており、実質的に市場の供給量は大きく増えないと考えられています。



なぜ価格の下落を避けたいの?



それは、急な値下がりが農家の収入を大きく下げ、今後の作付け意欲を失わせてしまう恐れがあるからだよ。
農家は米を作る前に肥料や機械などのコストを先に払っています。
→ 収穫後に米価が暴落すると「赤字」になることも。
収入が不安定だと、
→「来年は作るのやめようかな」という農家が増えてしまうことも。
私たちができる工夫
日本のお米は、まだまだ生活に欠かせない存在。 だからこそ、少しでも賢く選んでいきたいですよね。
- お米が安いタイミングでまとめ買い(冷蔵庫保存で長持ち)
- 玄米など、種類を変えて楽しむ
- タイ米や韓国米など、海外米も試してみる
- ふるさと納税でお米を入手する(※現在、一部の自治体では供給不足により受付停止・配送遅延が発生しています。事前の確認がおすすめ)
- 食べチョクなどの直販サイトで農家さんと直接つながる(※お米は特に人気で、早めの注文がおすすめ!)



私は食べチョクを利用しているよ!



こうした工夫で、家計への影響を少しでも和らげることができるね。
まとめ
2025年、日本の米価格は複数の要因が重なり、過去にないほど高騰しています。
- 農家の減少
- 異常気象による不作
- コスト高騰
- 流通や市場の動き
こうした現実を知ることで、日々の選択肢も少し変わってくるかもしれません。



これからも、食と暮らしを支える「お米」のこと、引き続き注目していきたいですね!
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